2011年12月06日

「患」について考える

「患」について考える

 「患」について

  「貫」の上部と同じく古くは貝を連ねて綴じた形で、貫はその下に貝を加えた形。

 連ねて綴じた貝はお互いに触れて痛みやすいものであるから、そのことを

 「うえれえる、わずらう、おもいなやむ」ことを「患」という。


 以上白川文字学より。


 昔中国では貨幣に貝を使っていた。

 文明は海から遠いところだったので貝殻は非常に珍しいものだったので貨幣としたのでしょう。

 それを糸で綴じて持ち運べばお互いこすれて壊れたりする。

 貝は貨幣の代わりになるほど「貴重」、それを綴じてあるから「痛みやすい」。
 その大事で傷みやすいと心を合わせて「患」とは良くできた漢字だと思う。

 日本でも昔はお金の単位に「貫」は使っていた。

 ちなみに今年は「卯」年でこれは物を二つに分けること。
 これと貝を組み合わせると「貿易」 の「貿」になる。

 白川文字学続き
 「心配ごとの最も甚だしいのは病気であるから病気の事を病患という。
 元々は経済的な心配ごとを言う」   



 お金の心配で心を患うのは有志以来の事か、、、

Posted by まるき薬局 at 10:10│Comments(0)
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